流域連携基金事業:実施状況

水郷ひたの森づくり

日田市では、豊かな森林と豊富な水に恵まれた筑後川の水源地域を市民の財産として時代を担う子どもたちに引き継いでいくため、水環境の保全・保護の取り組みを推進しています。
福岡都市圏住民も、森林の役割や森林を守り育てることの大切さを理解するため、日田市の「市民参加の森づくり大会」に参加しました。

【実施日】
平成28年11月27日(日)
【場 所】
大分県日田市 西釣(公園)市有林(植樹会場) 豆田町(散策)
【参加者】
福岡都市圏住民 69名 (福岡市45名、筑紫地域16名、糟屋地域6名、宗像地区1名、糸島市1名)

水郷ひたの森づくり
水郷ひたの森づくり
水郷ひたの森づくり

あいにくの雨で開会式は、西峰コミュニティ会館で行われました。参加者全員は、入りきれませんでした。
開会式で原田啓介日田市長から挨拶がありました。「日田市の林業といえば昔からスギ、ヒノキと言われてきたが、最近では早生広葉樹を植えている。これらの樹木は将来的にバイオマス燃料として再生エネルギーに活用しようとの試みでもある。」とのこと。この日、福岡都市圏だけでなく、久留米市や地元日田市から約250名の参加者があり、ケヤキ、アオダモ、チャンチンモドキのほか12種1080本を植えました。福岡地区水道企業団、福岡市水道局、久留米市から苗木の贈呈があり、地元の緑の少年団からのメッセージも聞きました。

水郷ひたの森づくり
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水郷ひたの森づくり
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この日は始めに伐採の実演がありました。大きな音を立て、木が切り倒されました。風圧も感じ、迫力満点でした。
もともとスギの林だったところで、伐採されて間もない切り株があちこちに残っていました。根が残っていたり石があったりで掘るところから苦労しました。親子や夫婦で力を合わせて植えていきました。足元がぬかるみ大変だったが、久しぶりにいい汗をかいたという声や、記念の木札をさげて、大きくなった木をいつかぜひ見に来たいという声が聞かれました。大山ダム周辺散策と集合写真撮影は、雨のため中止になりました。

水郷ひたの森づくり
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昼食は地元の人に作っていただいた「だんご汁」、おにぎり、特産のシシ肉の焼き肉、焼き椎茸がふるまわれました。冷たい雨の中、不便もありましたがコミュニティセンターに戻って食し、温まりました。
地元の物産販売もあり、干しシイタケや手作りのかりんとう、おまんじゅうなどを買い求める人もいました。

水郷ひたの森づくり
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午後からは雨も上がり、参加者は楽しみにしていた豆田町の散策を行いました。散策時間いっぱい思い思いに訪ね歩くことが出来ました。薫重酒蔵での利き酒を楽しみ、ソフトクリームやパンなども買い求めて、食べ歩きをしながら、古い街並みの風情を楽しむことが出来ました。

水郷ひたの森づくり
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アンケートから

  • 雨が降っていた上に、地面には石ころや木の根っこがあって、想像以上に大変だった。子どもたちにもいい経験になった。森を守っていていくことは大変なことだと、身をもって知りました。
  • 遠く離れた森がたくさんの労力で守られ、私たちの水道水確保につながっていることを知りました。感謝の一言です。
  • 行事に参加して、都市間、行政同士の交流の重要性、水の重要性、森林の果たす防災への役立ちを実感しました。