流域連携基金事業:実施状況

水の姉妹校交流事業

平成28年度より、福岡都市圏と水源地域の小学校同士で「水の姉妹校交流事業」を行うことになりました。
初年度の本年は、福岡市立堅粕小学校と日田市立前津江小学校、福岡市立北崎小学校と朝倉市立秋月小学校の2組で行います。
そのうち堅粕小学校と前津江小学校の交流の様子をレポートします。

【日 時】
平成28年6月30日(木)

日田市前津江町から数台のスクールバスに乗りあって、前津江小学校の全校児童30名が校長先生やPTAの皆さんと、福岡市の博多駅の前にある堅粕小学校にやってきました。

2校は事前に連絡を取り合ってこの日のために準備をしました。この事業のためにそれぞれ校内公募で“ゆるキャラ”を作りました。堅粕小は「しずりん」、前津江小は「ゆたかくん」、それぞれ森や水の滴、自然の豊かさに思いを込めた力作です。

体育館で歓迎式が行われました。堅粕小学校の入江校長先生が、福岡都市圏の水事情の歴史と現状を説明し、福岡都市圏と筑後川は決して無関係でないこと、筑後川や筑後川流域に住んでいる人たちに感謝しなければならないことなどをお話しされました。

堅粕小学校の学校案内をクイズを交えて行いました。

前津江小学校でもこの交流をきっかけに、自分たちの住む筑後川上流域、中流域や下流域の水質調査を行い、上流域に住む自分たちが川を守ることがとても多くの人々の生活に影響を与えるということを知ったと発表がありました。

両校の紹介等の後、堅粕小学校から記念の横断幕が前津江小学校に手渡されました。その後各学年の教室へ行き、学年ごとにレクレーションを楽しみました。給食も一緒にして、思い出深い1日を過ごしました。

【日 時】
平成28年8月31日(水)

今度は福岡市の堅粕小学校が、日田市の前津江小学校を訪ねました。4~6年生の児童やPTA役員、地域の方々も含めて大型バス2台で出発、前津江小学校と日田市大山町の大山ダムで合流、一緒に見学して、前津江小学校へ行きました。

歓迎式の後、みんなで昼食。昼食は前津江のきれいな水で育ったヤマメをふんだんに使ったお弁当でしたが、なかなかお魚を食べ慣れていないのか苦戦している子もいました。食後は2班に分かれて校内でレクリエーションや、川で水遊びを行いました。

川では、ヤマメの放流とつかみ取りを堅粕小と前津江小のみんなで行い、めったにできない体験をしました。この行事やお弁当は地元の「有限会社綾垣やまめ養殖場」の綾垣社長のご協力を得て出来ました。ヤマメはもちろん水のきれいなところでしか育ちません。堅粕小の子は、魚に触るのも初めて、川で遊ぶのも初めての子もたくさんいましたが、とてもきれいな、冷たい水を体感することが出来ました。
あっという間に楽しい時間は過ぎました。帰りの式では、前津江小の子からしおりが贈られました。来年また会いましょう。2校はこれからもメールやお手紙等で交流を図ります。お互いに水や環境の勉強も進めていくそうです。