流域連携基金事業:実施状況

家族で満喫!水源地“椿ヶ鼻”

福岡都市圏共通の水源地域にある日田市前津江町のスノーピーク奥日田キャンプフィールドに宿泊し、家族で自然を満喫しました。2日間にわたって好天に恵まれ、1日目は大山ダムの見学後、植樹体験と枝打ち作業、夜は、バーベキューの夕食と星空観察会を行いました。2日目は、参加者全員が、釈迦岳から御前岳を縦走し、筑後川の水源の一つでもある御前岳湧水にも触れました。

【日 時】

平成27年10月3日(土)~4日(日)

【場 所】

日田市 大山ダム、スノーピーク奥日田キャンプフィールド、釈迦岳、御前岳、御前岳湧水

【参加者】

12家族35名 (筑紫地区16名、福岡市19名)

大山ダム

3日前まで大雨が降っていたので、ダムには100%の水が貯まっていました。私たちが到着する5時間前まで放流をしていたそうです。みんなダム見学は初めてで、監査廊にも入り、その規模や役割の大きさを改めて知り、みんな感嘆していました。またダムは365日訪問可能で四季折々の顔を見せるので、ぜひ遊びに来てほしいと説明があると、「今度は水が少ない時のダムや、放水しているところが見たい」と声が上がりました。

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植樹体験

施設に着いて各自昼食後、植樹を行いました。一人一本ずつ、家族で助け合いながら植えました。植えた樹木は、ツバキ、エノキ、カエデです。周囲を見ると先に植えた木々が傾いています。とても風の強い場所だということがわかります。風向きを考えて添え木を立てて、各自用意した記念の木札をつけました。

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枝打ち体験

枝打ち体験は、参加者みんな初めての体験でした。かぶり慣れないヘルメットや、のこぎりを使うのも面白かっったです。最初薄暗い森に入り、奥へ進むのもためらわれました。でも枝を切り落としていくと、進路と視界がどんどん開けていきます。鬱蒼(うっそう)としていた森が自分たちの働きで、どんどん明るくなるのです。大人も子どもも夢中になって続けました。こうして森を守るには、大変な手間がかかることを実感しました。

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バーベキューと星空観察会

夕食の準備をみんなで行いました。ご飯は各家族ごとに飯盒炊爨(はんごうすいさん)で炊きました。バーベキューも好評でした。メンバーごとに打ち解けてきて、協力し合って準備し、食事と団らんの時間になりました。また、焚火の経験も子どもたちにはとても楽しかったようです。食後に星空観察会を行いました。この日は夜も晴れ渡り、月も出てなかったので最高の観察日でした。地元日田市の天体観測家梶原先生が大きな天体望遠鏡を持って来て、土星やアンドロメダ星雲などを見ました。途中国際宇宙ステーションが駆けて行ったり、天の川や流れ星も見られて最高の夜になりました。ただかなり冷え込みましたね。

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釈迦岳・御前岳縦走、御前岳湧水見学

2日目も晴天に恵まれ2峰を縦走、下山途中で筑後川の源流の一つである湧水も見学できました。しかも参加者全員がロングコースに参加しました。6歳の子も、日頃運動不足のお母さんも、しっかりと登って帰ってきました。山中、尾根伝いに歩く楽しさを味わい、指導員の折居さんから山の動植物や、山、森、水と私たちの生活の関係の話も聞きました。小さな洞から湧き出る湧水は、甘く、冷たく、とてもおいしかったです。

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参加者アンケートより

○普段水のことなど、家族で話題にもならなかったが、このキャンプをきっかけに興味が出ると思います。
○ただ登山をするだけでなく、植物等の説明があり、山の役割のお話も聞けて有意義でした。
○湧水を見たりダム見学を通じて私たちが当たり前に使っている水も自然とたくさんの人によって、利用できているということが実感できました。
○星空解説をしてくださった梶原先生のお話がとてもよかった。今まで見たことがない星空で、とにかくすごいの一言でした。