流域連携基金事業:実施状況

水源地“うきは”体験事業

筑後川の水源地流域であるうきは市に行きました。神社の見学や茶摘み体験、疎水巡りなどを通して、筑後川や水と共生してきた歴史や自然豊かなうきは市について理解を深め、環境保全や水の大切さを学ぶなど、様々な体験ができた1日となりました。

【日 時】
平成29年5月27日(土)
【場 所】
うきは市 長野水神社、妹川地区、調音の滝、吉井町、JAにじの耳納の里
【参加者】
福岡都市圏住民 66名(福岡市51名 筑紫地区12名 糟屋地区2名 糸島市1名)

長野水神社(ながのすいじんじゃ)

江戸時代初期、筑後川の水を利用するために命を懸けて大石堰・長野用水を作った5人の庄屋を祀った神社です。堰・用水の完成は、うきは地方に新たな恵みをもたらしました。神社の熊抱(くまだき)さんから、神社と用水の説明、ご自身の子ども時代の筑後川の話などを聞きました。

↓長野水神社 うきは市観光協会Webより(福岡市の小学校では、4年生の2学期に社会で習うそうです。)
http://welcome-ukiha.jp/tourist/no/000024

調音の滝(開会式)

調音の滝

開会式

 妹川地区にある調音の滝にて、開会式を行い、うきは市うきはブランド推進課 田篭課長、地元の茶畑農家 代表の堀江さんから歓迎の挨拶がありました。

↓調音の滝、うきは市Webより(調音の滝では、期間限定で流水プールもあるそうです。ぜひ、遊びに行ってください。)
http://www.city.ukiha.fukuoka.jp/imgkiji/pub/detail.aspx?c_id=69&id=41&pg=1

妹川(いもがわ)地区(茶摘み・手もみ・石臼挽き体験会場)

 開会式後、調音の滝付近にある茶畑にて、茶摘みを楽しみました。摘んだ茶葉は、すぐに手もみをしたり、 石臼挽きを体験しました。また、茶畑農家の皆さんも4年目となったこの行事のために、何か月も前から準備をしてくださいました。ありがとうございました。

 地元の茶畑農家の皆さんと一緒に茶摘みを行いました。今は全て機械で刈り取りますが、手で摘む際は、 上から3,4枚を摘んでいくそうです。それ以外は、特にこれといったコツや注意する点はなく、目の前の葉を どんどん摘んでいきました。初めて触った茶の葉は、あまり固いように感じませんが、八十八夜を既に4週間近く過ぎており、農家の皆さんからすると、これでも固いとのことで、参加者は興味深げでした。

茶葉を摘み終わったら、手もみ作業です。枯れた杉の葉で火をおこし、太い枝と手で釜の中の葉を煎っていきます。摘んだ茶葉を炒る古くからの方法が披露され、参加者も飛び入りでやってみました。最初は力を込めて、その後は揉み回す様にして、乾燥させていきます。煎っただけで茶葉のいい香りが漂ってきたのですが、手もみをするとさらに葉のいい香りがしていました。参加者は皆熱心に取り組んでいました。また、昨年に引き続き、今年も民俗資料館から石臼を2基借りてきて、茶葉を挽き、粉茶を作ってみました。なかなか体験することがない石臼挽きには、子どもたちに特に人気で行列もできていました。初めてづくしの体験で地元の人と触れ合えた、感慨深い体験になりました。
茶摘み体験が終わったら、調音の滝で昼食を食べました。また、会場には、今年取れたての新茶で作られたお茶っぱや、新茶が入ったつきたてのお団子・蒸しパンの販売もあり、お弁当と一緒に食べました。川の流れる音や鳥のさえずりも聞こえる大自然癒されながら、うきはの農産物をふんだんに使用した 「ほっこり弁当」やお団子などのおいしい食べ物をいただき、大満足でした。

白壁の町吉井町疎水巡り・にじの耳納の里


 昼食を食べたあとは、うきは市吉井町に移動して白壁の町と呼ばれる吉井町の疎水巡りをしました。 長野水神社で学んだ5人の庄屋たちによってつくられた水路や白壁通リ江戸末期から明治にかけて建てられた鏡田屋敷や居蔵の館などの白壁の建造物を巡りました。大きな水路の横には遊歩道があり、また、鏡田屋敷には水路を引き込んだ庭園もあります。大きな水路と白壁の町並みがある風景は、歴史を感じれ、とても情緒のある風景でした。最後は、「にじの耳納の里」に寄り、特産品を買って帰路につきました。

↓白壁の町吉井町 うきは市Web・うきは市観光協会Webより(ぜひ、お出かけください。)
http://welcome-ukiha.jp/model/02.php

http://welcome-ukiha.jp/tourist/no/000007

↓にじの耳納の里 うにじの耳納の里Webより(ぜひ、お出かけください。)
http://www.niji-mino-sat.or.jp/index.html

アンケートより

○自然を大切に環境整備をされているからこそなのだと再認識しました。水に対する歴史は奥深く、初めて知ることも多くとても意義深かった。

○水の豊かさ、美しさ、尊さに改めて気づきました。農産物も水の恵みのたまものですね。

○白壁の町並みは昔の生活を学べる良い機会になりました。